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手帳も多分辛かろう

荷物を盗まれてしまった。携帯以外。

 

ついこないだの話だ。私は自宅へ帰るために、JR山手線恵比寿駅から東京方面の電車に乗り込んだ。その日は用事があり夜通し起きていたので寝不足。かなり疲れていた。案の定電車に乗ってすぐに眠ってしまった。

起きると驚いた。「あ」と声が出た。目的の東京駅はとうに通り過ぎ、ほとんど一週してしまっていた。あ、やってしまったなと思ったが、そのまま電車に揺られ東京駅に着くのを待った。 

荷物が無くなった事に気付いたのはこの後だ。細かい説明をするが自分は殆どの場合、荷物を網棚に置いている。床に荷物を触れさせたく無いという中途半端な潔癖なのだが、これが良くなかったらしい。自分の近くに立っていた3人組の男たちが、次の駅が目的地なのか、私が荷物を置いたであろう場所の網棚から上着を取り着始めた。

 

あれ?そこ自分が荷物置いてなかったか?普通人の荷物の上に上着を置くだろうか……。とか思い上を見上げると、荷物は無かった。

ん?

本当に意味が分からなかったので、しばらくは辺りをキョロキョロしてしまった。間違いなく周りからは変な人だと思われただろう。どうしたらよいか分からず、とりあえず何もせずに家まで帰ってしまった。

どうでも良いことだが、ほとんど全てを盗まれて手ぶらの状態で東京駅の雑踏を歩くのは、誰も頼れる人のいない、さながら映画『ターミナル』の主人公のようだった(帰れたが)。「そりゃ納得いかんのぉ」とか言っておけば良かったが、そんな余裕は無かった。

 

それからはJRに窓口に何回も電話をかけた。朝は繋がりにくい。繋がっても、返ってくるのは「該当する荷物はないですね」の返事のみ。

ちなみに携帯以外、とはリュックで、中には運転免許証、定期券、財布、PC、イヤホン、手帳など……と、思い出すだけで気持ちが暗くなってくる。どんよりだ。警察にも届け出をしたが、どうなんだろうか。望みは薄いだろうと勝手に思っている。 

 

そして、何より辛いのは金銭の入った財布を盗まれることより、パソコンを盗まれたことより、手帳を盗まれてしまったことだ。

手帳には、個人的に記している日記が今年の1月1日を初めにもう20日分ほど書いてある。殺してくれ。顔も分からない誰かが自分の内部の一部でも伺い知ったと思うと、鋭くて堅い石で頭をかち割ってしまいたい気持ちになる。メチャ恥ずかしいというやつだ。

手帳のことを考えると夜も眠れない。届け先も書いてあるのに、どうして戻ってこないのか。書き込まない手帳など、もはや手帳ではない……なので、手帳だけでも返してほしい。それが出来なければせめて手帳は読まないでほしい。あとiPodのカメラロールも見ないでほしい。ついでにPCも返してくれ。

 

かくして、私の証明書を再発行しまくる生活が始まった。運転免許証などのカードを一気に無くすのはかなり面倒で、なかなかうんざりする。が、自分を証明するものが無いのはなかなかにアウトローな気もする。

電車に乗るときは是非気をつけて欲しい。網棚に荷物を置かないのと、山手線を一周するくらい爆睡しないことがなによりの対策になる。

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今年一番の悲しい出来事をもう体験してしまったような気がする。もうこれ以上は無いと願いたい。最後に、恵比寿にあるビルの駐車場に貼られていた良い感じの貼紙の写真を載せて終わりにする。「人面ネズミ殿」て。さようなら。