経過観察
最近眼鏡を買った。
これです。
特に視力は悪くないのだけど、前々から眼鏡に対する興味と、かけることによって醸し出される知性溢れる感じには憧れがあった。
どうせ伊達だから、という気持ちも無くはないけど、せっかく身に付けるものだからと思い、ちゃんとしたお店でちゃんとした良いものを買った。眼鏡の名産地福井県鯖江市で作ったことがウリで、数千円とかじゃない。
「これ買います」とお店の人に言ったところ、展示品はアクリルレンズをはめているらしく、別途レンズ代もかかると言われ思った以上のお金が財布から飛び立った。目が悪くなったらこいつをちゃんとした眼鏡として使おう。
店員さんから受け取り、さっそく眼鏡をかける。
うん。なんか似合ってない。
というか、まだ眼鏡をかけている自分に慣れていない。
街中でもファッション眼鏡をかけている人は度々見かける。そういう人はすぐ分かるし、なんか浮いて見える。
すごく自分は出来るだけそんな風に見られたくない。まあ自分もファッションのつもりなんだけど。
一方で、眼鏡がすごくその人の顔に馴染んでいる、「いいな」と思う人もいる。それは多分、常に眼鏡が生活と密接で、身体の一部と化しているからだと思う。
自分もそうなりて〜。
そういうことで、これから出来るだけ、毎日眼鏡をかけることにした。せっかくなので、それによって自分にどんな変化が出て来るのか、周りの反応とかをここに書いていこうと思う。
7/30
夜に友人二人に会うため家を出た。友人の一人に「眼鏡かけてたっけ」と聞かれた。まあそう反応するよね。試しに彼にかけさせてみたら自分よりも似合っててショックを受けた。もう一人の方にもかけさせてみたけど、やっぱり自分よりも似合っていた。
7/31
同じく夜に人と会う用事があったので出かけた。彼は特に彼自身や他人の容姿に興味がないらしく、眼鏡に関して特に言及はされなかった。言及されないのはそれはそれで悲しいかもしれない。
8/1
星野源のエッセイを読んだ。彼はコンタクトだけでなく、眼鏡をかけるだけでも疲れて頭痛になってしまうらしい。なるほどそんな人もいるのか、と思った。その後も電車に乗り本を読んでいたのだけど、確かに眼が疲れるし、頭の奥が痛い気がする。もしかしたら…………いやいや!眼鏡のせいにすまい!などとウンウン考えていたら、寝過ごした。
8/2
アルバイト先に眼鏡をかけて行った。「おれそういう眼鏡似合わないんだよね〜」と言った社員さんの顔が少し可愛く見えた。めちゃくちゃ怖い顔の男なんですが。
私は汗っかきだ。今みたいな季節に歩くと玉のように汗がしたたる。汗をかくと眼鏡がずり落ちまくることに気づいた。眼鏡を常にかけている人の気持ちが少し分かった。
8/3
眼鏡をかけてアルバイトに出勤したら先輩に「ハリーポッター」と一言言われた。今日は初めて「眼鏡が曇る」という経験をした。
8/4
最近自分の生活がかなり単調だと思った。それはそうと毎日猫を見かける。
アルバイトの先輩にふざけて眼鏡を食洗機にかけられそうになった。熱に弱いですよ。
今後も追記を続けていくつもりだ。